ひよっこ散歩帖

ライトな書評・映画評・ドラマ評から、日々の雑感、ちょっぴり腰を据えて考えたことまで。自分の文章で、誰かの世界の見え方をちょっとでも変えられたら幸せです。

大澤真幸・見田宗介『二千年紀の社会と思想』書評

わりとライト目な対談本だと思って手に取ったら、そこそこライトだがそこそこ重かった。 大澤真幸と見田宗介の互いにリスペクトしあう師弟関係が心地良い。 テーマとしては震災がメインなので時勢には載っていないが、2人の思考のエッセンスが凝縮されている…

佐々木大輔『「3か月」の使い方で人生は変わる』書評

サクッと読めるライトなビジネス書。 前からfreeeファンだった自分にとっては、非常に楽しんで読めた。 freeeのビジョンがより奥行きをもって理解できる。 実践的な面で言うと、googleカレンダーを使ったタイムマネジメントは自分と似たところがあり、このや…

きたみりゅうじ『フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました』書評

まさに、これからフリーになるライター目線でわかりやすく書かれている。 とりあえず、freeeとかで帳簿をつけようと思う。 あと開業届の申請可否も検討したい。 このあたり、詳しい人に教えてもらいたい。

望月重樹『開業から1年目までの個人事業・フリーランスの始め方と手続・税金』書評

かなり詳細に書かれているが、ライターというよりはきちんと店舗などを持つ人向けな内容の印象。 ライターなどWeb系の職種に特化した本があるとよい。

フリーランスにとっての打ち合わせ

今日はフリーランス生活初の打ち合わせがあった。 打ち合わせ自体は、人との接点が持てて精神衛生上良いような気がするが、そもそもフリーランスになると打ち合わせへのハードルが上がってしまうようにも思える。 ハードルというより、消費MPとでも言うべき…

ほぼ未経験だけど会社を辞めて、フリーランスになりました

いままで9割方書評ブログと化していたこのブログ、これからはちょくちょく日記的に使っていこうかなと思います。 きっかけは、会社を辞めてフリーランスの編集者・ライターになったことです。 それだけ聞くとよくあることに感じるかもしれませんが、ポイント…

見城徹『読書という荒野』書評

面白くて一気に読んでしまった。 見城徹氏の価値観には同意できない部分も少なくないが、有無を言わせぬ熱量を感じた。 熱量は価値観を凌駕する。 編集者としてのあるべき姿を考えさせられた。 『編集者という病』も読みたい。

落合陽一『デジタルネイチャー』書評

感覚的に理解する本。 結局言っているのは計算機自然的な世界、すなわちデジタルネイチャーの到来ということだけな気がする。それを、ただひたすらに超言語的に畳み掛けてくる。 オープンソースと資本主義の関係の部分があまり理解できなかったので、再読し…

安宅和人『イシューよりはじめよ』書評

だいぶ前に読んだ。 内容自体は、ある種コンサルティング業界における当たり前のことを語っているだけで真新しさはなかったが、宇野常寛氏の書評「この本は言語を超えようとした」を聞き、もう一度読み返してもいいかもなという気持ちになった。

西垣通『AI原論』書評

情報学者である西垣氏が、工学知と人文知を縦横無尽に渡り歩きながら、“AI”にまつわる問題系を鮮やかに解きほぐしていく。 AIをめぐる議論を、素朴実在論、相関主義、思弁的実在論といった近代哲学、さらにはユダヤ一神教的世界観に惹きつけて検討している。…

唐木元『新しい文章力の教室』書評

全てのライター・編集者必読の書。 守破離の守がすべて詰め込まれている。 文章を書くとき、毎回参照したいし、定期的に読み返したい。

若林恵『さよなら未来』書評

なかなか読書に時間が割けない中、スキマ時間で読み進めてようやく読了。 とにかく心躍るエッセイ集。 多様なテーマを扱いながらも、その根底に貫かれる人文知への深いリスペクト。 「未来」「テクノロジー」「イノヴェーション」といった言葉への違和感。 …

根津孝太『カーデザインは未来を描く』書評

オンラインサロンに向けて再読。 読むたびに、車というプロダクトの面白さを実感する。社会を映し出す鏡。 いつか、今の社会にはびこるWebサービスやアプリについて、こんな論考を書いてみたい。書けるようになりたい。 これの家電版とかも読んでみたい。

橘宏樹『現役官僚の滞英日記』書評

現役官僚の橘氏がオクスフォード留学した際に感じたことをまとめた記事。 ただイギリスを持ち上げて日本を卑下するのではなく、取り入れられるところ/取り入れられないところを峻別しようする知的姿勢が素晴らしい。 エリートとは何か、を改めて考えさせられ…

堀江貴文・落合陽一『10年後の仕事図鑑』書評

だいぶ前に読んだ。 堀江さん・落合さんが普段論じていることがコンパクトにまとめられている入門編的な本。 各論を掘り下げたような本も読んでみたい。

秋元康『企画脳』書評

2時間程度で読める本。 結局言いたいことは2つで、 ・普段から日常のあらゆることに興味を持ち、頭の中にストックすべし ・予定調和ではなく、世間の潮流から逆張りすべし の2つ。 ある意味、秋元康がいかに戦略的にコンテンツを生み出しているかがわかる。 …

宇野常寛『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』書評

宇野さん入門編といった感じの本。 他の著書でがっつり論じられているトピックが、講義形式でかなり噛み砕いて述べられている。 宇野さんの著書に慣れ親しんでいる人にとっても、復習という意味で有効。 また中には、少年誌論やオカルト論など、他の著書では…

竹田青嗣・西研『はじめての哲学史ー強く深く考えるために』書評

久々の書評。 ページ数のわりに、西洋哲学史のエッセンスがこれでもかと網羅された、とても重厚な書物だった。 現代において哲学者は特殊な専門職だと思われがちだが、この本を読むと、哲学がいかに普遍的な問題なのかがわかる。 誰もが当たり前に感じる感覚…

憲法と物語の関係

言葉が失墜、「物語」なき憲法論 寄稿、哲学者・國分功一郎:朝日新聞デジタル 哲学者・國分功一郎氏の寄稿。 さすがとしか言えない考察である。 憲法と物語の不可分性。 これは、何かしらの規則が制定されている組織すべてに当てはまると思う。 特に近年、…

やりたいことを決められない高学歴の受け皿

「とりあえず商社・メガバン」時代の終焉。IT業界は「決められない高学歴」の受け皿になれるか【東大・京大就職ランキング】【3/1就活解禁・速報】|就活サイト【ONE CAREER】 薄々感じていたことが、しっかりとデータに基づけられて言語化されている記事。 …

複業時代の確定申告

サイボウズで複業。収入源は3つ──そんな私の「パラレルワークはじめての確定申告」 | サイボウズ式 サイボウズ式に良い記事がアップされていたので、自分へのメモとして残します。 複業を始めるにあたり、確定申告の知識は必須ですね。 複業時の確定申告の全…

オールドメディアが持っているコンテンツ制作ノウハウって何?

メディアを目指す若者のための座談会 - 石戸諭 神原一光 野上英文 與那覇里子 藤代裕之|WEBRONZA - 朝日新聞社の言論サイト テレビ・新聞というオールドタイプなマスメディアでそれなりに活躍している方々が、メディアを志す学生に向けて対談をした記事。 …

前に進めなければいけない問題

返済総額1100万円。奨学金延滞で自己破産した27歳「大学に行ったことを後悔」 | BUSINESS INSIDER JAPAN 今日は久しぶりのクリッピング。 最近忙しくてなかなか本を読めていないので、せめてクリッピングだけでも。 久しぶりに、読んでいて沸々と憤りを感じ…

苫野一徳『子どもの頃から哲学者』書評

学生の頃哲学を専攻していたにも関わらず、体系的な哲学の知識が身についていないなぁと日々感じていて、まず手始めにと手に取ってみた一冊。 結果、かなりの良書だった。 教育哲学者・苫野一徳が自らの半生を振り返りながら、主要な哲学者(ヘーゲル、ニーチ…

落合陽一『日本再興戦略』書評

最近話題のこの本。 読んだのが割と5日前とかで、やや印象薄くなってるのですが簡潔に。 面白い論点がこれでもかというくらい詰め込まれていた。士農工商の話とか、東洋思想の話とか興味深かった。 ただ、詰め込み過ぎているがゆえに一つ一つの論点の説明が…

千葉雅也『メイキング・オブ・勉強の哲学』書評

昨年4月に刊行された名著『勉強の哲学』の副読本が出たので、読んでみた。 そもそも『勉強の哲学』は昨年自分が読んだ本の中で最も印象に残った本で、3回くらい再読したくらいなので、その副読本が出たということで迷わず購入。 サクッと通読でき、とても楽…

宮台真司・二村ヒトシ『どうすれば愛しあえるの』書評

最近話題のこの本を読んでみた。 元々書店などで目に入って何となく気になってはいたのだが、最近宮台真司の『終わりなき日常を生きろ』を読んだ際に、「終わりなき日常」への処方箋として「性愛」が引き合いに出されていたことに興味を持ち、似たようなテー…

柴那典『ヒットの崩壊』書評

宇野常寛氏との対談、『渋谷音楽図鑑』などで前々から気になってはいた柴氏の代表作。 ・90年代的「ヒット」がどんなものだったのか ・今それがどのように崩れていっているのか ・そしてその次に来るものは何か ということが、小室哲哉や水野良樹をはじめと…

アジズ・アンサリ『マスター・オブ・ゼロ』ドラマ評

今話題のこの作品、一気見しました。 一話あたり30分以下とライトに見ることができる。毎日仕事終わりの癒しだった。 この作品は、インド系アメリカ人が主役ということもあり多文化主義的文脈から語られることが多いような気がするが、本質はそこではないと…

宮台真司『終わりなき日常を生きろーオウム完全克服マニュアル』書評

数冊分とっていた読書メモだが、一旦つけるのをやめることにした。 理由は、メモを取ったことに満足してその本をメタ的に見て思考するということができなくなるのと、メモを取っても取らなくても頭に残る度合いが特に変わらない気がしたからである。 それな…