宇野常寛『若い読者のためのサブカルチャー論講義録』書評
宇野さん入門編といった感じの本。
他の著書でがっつり論じられているトピックが、講義形式でかなり噛み砕いて述べられている。
宇野さんの著書に慣れ親しんでいる人にとっても、復習という意味で有効。
また中には、少年誌論やオカルト論など、他の著書ではさらっとしか触れられていないテーマについて詳しく述べられている部分もあり新たな発見もあった。
カリフォルニアン・イデオロギーの時代だからこそ、かつての藤子F不二雄が持っていたような虚構的想像力が必要となる、そのことを再認識させられた。