ひよっこ散歩帖

ライトな書評・映画評・ドラマ評から、日々の雑感、ちょっぴり腰を据えて考えたことまで。自分の文章で、誰かの世界の見え方をちょっとでも変えられたら幸せです。

西垣通『AI原論』書評

情報学者である西垣氏が、工学知と人文知を縦横無尽に渡り歩きながら、“AI”にまつわる問題系を鮮やかに解きほぐしていく。

AIをめぐる議論を、素朴実在論、相関主義、思弁的実在論といった近代哲学、さらにはユダヤ一神教的世界観に惹きつけて検討している。

哲学的バックグラウンドがないと理解が難しい箇所もあったが、大筋はとれた。

 

科学と哲学、両方の視点に立脚しているからこそ説得力がある。

やはり人文知と工学知の架橋は、人がよりよく生きているために必要なのだと思わされたし、自分が一生かけてそれを一歩でも前に進めたいと痛感した。

そのためにも、もっともっと勉強して、もっともっと思考したい。