大澤真幸・見田宗介『二千年紀の社会と思想』書評
わりとライト目な対談本だと思って手に取ったら、そこそこライトだがそこそこ重かった。
大澤真幸と見田宗介の互いにリスペクトしあう師弟関係が心地良い。
テーマとしては震災がメインなので時勢には載っていないが、2人の思考のエッセンスが凝縮されている。
もっと勉強しなくては、と思わされた。
とりあえず『時間の比較社会学』読みたい。
あと本筋とはずれるが、最後の大澤真幸の論考だけ対談書き起こし形式じゃなくて、それがすごく読みやすかったのが印象に残った。対談部分もかなり綺麗に構成されてはいたのだが、やはりカチッとしたロジックは地の文のほうが遥かに咀嚼しやすい。
ロジカルな対談を書けるようになりたいな、と思った。